和白丘にある「リンサーラ」つのうえりなです♪
「マインドフルネス」という言葉を耳にしたことがありますか?
心を静かに観察するのが「心観瞑想」と言われるもので
体や呼吸の変化をありのまま観察する姿勢、ただ観察している状態をいいます。
「マインドフルネス」について現代精神医学事典(弘文堂2011)から引用してみます。
マインドフルネスとは、1979年にジョン・カバットジンによりマサチューセッツ大学医学部に
ストレス低減プログラムとして創始された瞑想とヨガを基本とした治療法。
慢性疼痛、心身症、摂食障害、不安障害、感情障害などが対象となる。
ジョン・カバットジンは鈴木大拙の禅に影響を受け
仏教を宗教としてではなく人間の悩み解決するための精神科学としてとらえ
医療に取り入れた。
その基本的考えは、煩悩からの解脱と静ひつな心を求める座禅に軌を一にしている。
マインドフルネスの語義は
「注意を集中する」である。一瞬一瞬の呼吸や体感に意識を集中し
「ただ存在すること」を実践し、「今に生きる」ことのトレーニングを実践する。
これにより自己受容、的確な判断、およびセルフコントロールが可能となる。
マインドフルネスは、認知行動療法に取り入れられ脚光を浴びるようになった。
しかし
認知行動療法は、認知の変容を目指すのに対して
マインドフルネスは、認知のとらわれからの解放を誘導する。
マインドフルネスとは、感情に気づいていることです。
その感情に気づくために
ヨガでは、まず体からのアプローチを行います。
アーサナでの体の動き、呼吸とからだの動きから
呼吸の出入りする鼻の感覚、呼吸の数に
心を差し向けていきます。
もちろん、上の空になっても大丈夫。
以前
「私、雑念だらけで、ヨガに向いてないんです!!
無になろうとしたら、苦しくなって、頭が重くなるんです。
そわそわしてきて、周りのみなさんに迷惑かけるし、もー
だから、ヨガは無理なんです!」
とおっしゃった方がいらっしゃいました。
「見ないでください。」
「ケーキを想像しないでください。」
と言われたら
どうでしょうか???
見てしまいたくなるし、
ケーキを想像するな、と言われても
勝手に瞬間的にケーキが頭に浮かびます。
雑念があったらいけない!と思うと
雑念が勝手に次から次にやってきてしまうのです。
そしたら
「あああぁぁ~ダメだわ・・・」となります。
心の制御法は、心をコントロールしようと思わないことから始まります。
「雑念は、よくない!」と思えば、思うほど
余計にその思いは、くっついてきますし
益々、強固になっていきます。
それは、ただの「雑念」なのです。
「雑念は、よくない!」という判断は、過去の様々な情報、記憶、経験からやってきたもので
その考え方を信じていますから「思い込み」になります。
そんな「思い込み」に、どんどん巻き込まれ
最終的には、自分を責めたりしてしまうことはないですか?
だからこそ
ヨガで、まずは、からだの動きや呼吸に繰り返し意識を向けていきます。
その時間は、問題から離れ、頭をからっぽになっていくので
頭も心も休まります。
緊張やコリもとれ、体が楽になっていきます。
繰り返しアプローチしていくなかで
心も観察する方法は、同じだと気づきます。
距離を心を静かに観察していると、それ以上大きくなることはなく
徐々に落ち着いてきます。
私自身、今までは気づかなかった「心の癖」がい~っぱいあります!!
だから、私にとって
マインドフルネス瞑想とヨガは、必要なんです。
私が心の葛藤で苦しい思いから少しずつ解放されていった経緯がありますので
同じように苦しんでいる方のお役にたてればと思っています。